■腸は「動かさないと動かない」臓器です
腸には蠕動運動という、食べ物を肛門側に送り出す動きがあります。
この蠕動運動、自律神経がコントロールしているんですが、体を動かすことで活発になることがわかっています。逆に座りっぱなしの時間が長くなると蠕動運動が鈍くなって、便秘やお腹の張りが起きやすくなります。
「在宅勤務になってからお腹の調子が悪くなった」という方が増えているのは、座っている時間が増えて腸の動きが落ちているからということが多いんです。
■腸内細菌と運動の意外な関係
ここが面白くて。
運動を続けている人は腸内細菌の多様性が高いというデータがあります。腸内細菌の多様性が高いほど免疫力が上がって、メンタルも安定しやすくなると言われています。
なぜ運動で腸内細菌が変わるのかというと、運動によって腸への血流が増えて腸内環境が整いやすくなること、そして運動で短鎖脂肪酸という善玉菌のエサになる物質が増えることが関係しているそうです。
ヨーグルトや発酵食品で善玉菌を入れるだけじゃなくて、運動でそのエサを増やすという発想が面白いなと思いました。
■腸とメンタル、「第二の脳」という話
腸は「第二の脳」と呼ばれることがあって、腸と脳は迷走神経という神経でつながっています。
腸内環境が悪くなると脳に悪影響が出て、不安感や気分の落ち込みにつながることがあるそうです。逆に腸内環境が整うとセロトニンの約90%が腸で作られるので、気分が安定しやすくなります。
「なんか気分が落ち込みやすい」「梅雨でメンタルが不安定」という方、腸内環境と運動不足が絡んでいることがあります。
■ステッパーが腸にいい理由
ステッパーに乗ると脚の大きな筋肉が動いて全身の血流が改善されます。腸への血流も増えるので、蠕動運動が活発になりやすくなります。
食後にステッパーに乗っている方から「便通がよくなった」という声をよく聞くのはこういう理由があったんですよね。消化を助けながら腸内環境を整えるタイミングとして、食後の軽い有酸素運動はかなり理にかなっています。