■■東北の塩分摂取量、実は全国トップクラスでした
厚生労働省のデータによると、東北の1日あたりの塩分摂取量は平均10.6gで、全国的に見ても北の地域ほど塩分摂取量が多い傾向があるそうです。
なぜかというと、寒冷な気候の中で塩分を摂ることで体温を維持してきたこと、冬の間は塩漬けや干物で食料を長期保存してきたことが背景にあるそうで、気候が食文化を作ってきたんですよね。
「味が濃い」というより、それが「普通」として長年続いてきた食文化だということがわかって、なんか納得しました。
■炭水化物も東北らしさがあります
食べてみて気づいたんですが、お餅・きりたんぽ・芋煮・ずんだ餅など炭水化物が多い料理が目立ちます。
これも寒冷地ならではの話で、寒い冬に体を温めてエネルギーを蓄えるために、カロリーが高い食事が発達してきた歴史があります。農作業や雪かきなど体を使う生活が当たり前だった時代は、これだけのカロリーが必要だったということでもあります。
食べ物って、その土地の気候と歴史で作られているんだなと改めて感じました。
■「おいしい」と感じる味の濃さは、習慣で作られている
ここが面白いなと思ったんですが、東北の方に「しょっぱくないですか?」と聞いても「え、普通だよ」という反応が多いそうです。
味覚って、育ってきた環境で作られるので、自分の「普通」が実は塩分多めだったということはよくある話で。逆に東北出身の方が関西や九州に行くと「味が薄い」と感じるそうです。
自分の「当たり前」って、客観的に見る機会がないと気づきにくいんですよね。旅先で「あ、これ濃いな」と感じたのは、自分の普段の食事と比べているから気づけたことで。
■塩分と体の関係
塩分が多い食事が続くとむくみやすくなって、血圧も上がりやすくなります。東北地方は脳卒中での死亡率が高い地域でもあって、食文化との関係が指摘されているそうです。
ただ「東北の食事が悪い」という話じゃなくて、どの地域でも自分の食習慣を客観的に見てみることが大事だということで、旅先でいつもと違う食事をしたとき「あ、普段と違うな」と感じる感覚は、自分の体と食事の関係を見直すいいきっかけになると思っています。
食べ物おいしかったし、食文化として素晴らしいと思っています。ただ「自分の普通」を見直すきっかけをもらった気がした旅でした