■NEAT(非運動性熱産生)という考え方があります
NEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis)とは、意識的な運動以外の日常活動で消費されるカロリーのことです。
歩く・立つ・家事をする・姿勢を保つ・階段を使う。こういった「運動とは呼べない日常の動き」が積み重なって、1日の消費カロリーの15〜20%を占めています。
太らない人はこのNEATが自然に高い状態になっていることが多くて、「特に何もしていないのに太らない」の正体はここにあります。
■NEATが高い人の特徴
じっとしているのが苦手、こまめに立ち上がる、移動は歩く、家事をアクティブにこなす、姿勢がいい。
こういった特徴が重なっていると、意識しなくても1日の活動量が高い状態が続きます。運動習慣がなくてもストレスなく動き続けているので、三日坊主という概念がそもそも存在しない状態です。
■でも正直、性格や環境によるところが大きいです
NEATを上げるために「もっとこまめに動こう」と意識しても、デスクワーク・在宅勤務・子育て中という環境では限界があります。
エレベーターより階段を使う、一駅歩くといった方法も、毎日続けるには障壁が多い。仕事や生活スタイルによって、どうしてもNEATが低くなりやすい状況というのはあります。
■「ながら運動」がNEATを補う手段として注目されている理由
ここ数年、スポーツ科学の分野で「まとまった運動より、日常の活動量を増やす方が長期的な健康効果が高い」というデータが出てきています。
週に1回1時間ジムで頑張るより、毎日少しずつ動き続ける方が消費カロリーの総量として多くなることがあるというのが、その根拠のひとつです。
「ながら運動」はこの考え方と一致していて、テレビを見ながら・歯磨きをしながら・食後に少しだけ体を動かすことが、NEATを意識的に補う手段として理にかなっています。
■ステッパーがNEATの補完に向いている理由
ステッパーは「運動のための時間を作る」という発想じゃなくて、「すでにある時間に乗るだけ」という使い方ができます。
テレビを見ながら、動画を見ながら、食後にそのまま乗るだけ。この「ながら」でできるという特性が、日常の活動量を増やすという意味でNEATを補完する運動として機能しやすいんです。
ジムで頑張る運動が悪いわけじゃないですが、毎日続けられるかどうかという観点では「ながら運動」として習慣化できる方が、長期的な消費カロリーの積み重ねとして大きくなることがあります。