■「フレッシュスタート効果」という話
心理学に「フレッシュスタート効果」という言葉があります。
新年・誕生日・新学期など、区切りのタイミングには人が新しい行動を始めやすくなる、という現象です。ペンシルバニア大学の研究で実証されていて、実際に元日やお誕生日の前後は、ジムの入会や運動の開始が増えることがわかっています。
なぜかというと、区切りのタイミングには「過去の自分」と「これからの自分」が切り離されるような感覚が生まれるからです。「どうせ私は続かない」という過去のイメージを、いったんリセットできる。
つまり4月1日の今日は、習慣を始めるのに科学的に向いているタイミングなんです。
■なぜ「1月1日」より「4月1日」が続きやすいのか
お正月に「今年こそ運動する!」と決めた方、どうなりましたか?
1月は気持ちだけ先走りやすい時期でもあります。寒いし、お正月明けで体も重いし、そもそも生活リズムが整っていない。
4月は違います。気温が上がって体が動きやすくなる。日照時間が長くなって、セロトニンが出やすくなる。生活リズムも整ってくる。
気持ちと体のコンディションが、どちらも整いやすい季節なんです。
■習慣は「大きく始める」より「小さく始める」方が続く
フレッシュスタート効果には、実は落とし穴もあります。
区切りのタイミングだと、つい「よし、毎日1時間運動するぞ!」と大きく始めがちです。でも大きく始めるほど、ちょっとできなかった日に「もうダメだ」となって崩れやすい。
研究では、習慣が定着するまでに平均66日かかると言われています。1月1日に始めてもなかなか続かないのは、意志が弱いからじゃなくて、そもそも66日続けることが想像より難しいからです。
だから最初は小さくていい。「毎日5分だけ乗る」くらいでいい。続けることに慣れてから、少しずつ時間を増やしていけばいいんです。