■体温が1度下がると免疫力が30%落ちるというデータがあります
体温が1度下がると免疫力が約30%低下して、逆に1度上がると免疫力が約5〜6倍高まるというデータがあります。
この差が大きい理由は免疫細胞の働き方にあって、体温が高い状態では白血球などの免疫細胞が活発に動けます。体温が低いと免疫細胞の動きが鈍くなって、ウイルスや細菌への対応が遅くなります。
秋冬に風邪やインフルエンザが増えるのは気温が下がって体温が低くなりやすいことも関係しています。
■現代人は体温が低下しています
日本人の平均体温は以前は36.89℃とされていましたが、最近では平熱が35℃台という低体温の方が増えているそうです。
低体温になる原因のひとつが筋肉量の低下です。筋肉は安静時にも熱を産生する最大の器官で、筋肉量が少ないほど体温が低くなりやすくなります。加齢・運動不足・デスクワーク中心の生活が筋肉量を落として、体温を下げていくということです。
■運動が体温を上げる仕組み
運動をすると筋肉が収縮してエネルギーを消費します。このエネルギー消費の約70〜80%が熱として発生するので、運動中は体温が上がります。
一時的な体温上昇だけでなく、運動を継続することで筋肉量が維持・増加して安静時の体温も上がりやすくなります。「運動習慣がある人は冷え性が改善された」という声が多いのは、筋肉量が維持されて平熱が上がってきているからです。
■免疫力を上げるのに向いている運動強度があります
ここが意外な話で、激しすぎる運動は免疫力を下げることがあります。
高強度の運動を長時間続けるとコルチゾール(ストレスホルモン)が過剰に分泌されて、免疫細胞の働きを一時的に抑制してしまいます。マラソン選手が大会後に風邪をひきやすいのはこのためです。
免疫力を上げるために最適な運動強度は中程度の有酸素運動で、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という免疫細胞が最も活性化されるのが中強度の運動後であることがわかっています。テレビを見ながら乗れる程度のステッパーの強度がちょうどいいということです。
■体温を上げるためにできること
運動以外にも体温を上げる方法はいくつかあって、白湯を飲む・入浴で体を温める・タンパク質を意識して摂るという方法があります。
タンパク質は消化・吸収の過程で他の栄養素より多くの熱を産生します。食事誘発性体熱産生と呼ばれていて、タンパク質は摂取カロリーの約30%が消化に使われるので、食べるだけで体が温まりやすくなります。
秋冬の体調管理として、体温を上げることが免疫力維持の一番シンプルな対策です。
今の時期こそ毎日少し体を動かして体温を維持しておくことが、この秋冬を健康に過ごすことにつながります。
本日も読んで頂き、ありがとうございました!