■有酸素運動が海馬を大きくします
記憶を司る脳の部位を「海馬」と呼びます。
ハーバード大学の研究によると、有酸素運動を定期的に続けた人の海馬の体積が約2%増加したというデータがあります。2%という数字は小さく聞こえますが、海馬は加齢によって年間約1〜2%縮小していくので、運動によって縮小を止めるどころか逆に大きくなったということです。
つまり運動をしない人の脳は年々縮んでいきますが、有酸素運動を続けることで脳の老化を食い止められる可能性があるということです。
■BDNFという物質が脳を若返らせます
有酸素運動をすると脳内でBDNF(脳由来神経栄養因子)という物質が分泌されます。
BDNFは「脳の肥料」とも呼ばれていて、神経細胞の成長を促して神経同士のつながりを強化する働きをしています。これが増えることで記憶力・集中力・学習能力が向上しやすくなります。
アルツハイマー病の患者さんはこのBDNFが著しく低下していることがわかっていて、逆に運動習慣がある高齢者はBDNFが高い状態を維持しやすいというデータもあります。
■運動直後が一番記憶力が高い状態です
面白いのがタイミングの話で、運動直後の20〜30分は記憶力が特に高い状態になることがわかっています。
運動によって血流が増えて脳が活性化された状態で、新しい情報を覚えやすくなります。勉強や仕事の前に軽く体を動かすと頭に入りやすくなるというのは、この仕組みが働いているからです。
■激しい運動より軽い有酸素運動の方が脳に効きます
ここが意外な話で、激しすぎる運動は脳への効果が落ちることがあります。
脳への効果が最大になる運動強度は最大心拍数の60〜70%程度の中強度で、「会話ができる程度のしんどさ」がベストです。ステッパーでテレビを見ながら乗れる程度の強度が、脳への効果という意味でも理想的ということです。
■朝の運動が特に脳に効く理由
朝に体を動かすと午前中の認知機能が上がりやすくなることがわかっています。
朝のステッパーで脳への血流が増えてBDNFが分泌されると、その後の仕事や家事の集中力が上がりやすくなります。「朝ぼーっとステッパーに乗っているとアイデアが浮かぶ」という感覚は、この仕組みが働いているからだと思っています。
体型を変えるためだけじゃなくて、脳を若く保つためにも毎日少し体を動かす理由がひとつ増えました。
本日も読んで頂き、ありがとうございました!