■エアロバイク
まず一番メジャーなエアロバイクから。
座って漕ぐので膝や腰への負担が少なく、心肺機能を鍛えるには優秀な器具です。脚全体の筋肉もしっかり使えます。
ただ問題はサイズと価格。ちゃんとしたものになると場所を取るし、安いものは耐久性が気になる。そして何より、「漕ぐ」という動作に集中しないといけないので、ながら運動がしにくい。
テレビを見ながら漕げなくはないですが、負荷が高いものほど「ながら」は難しくなります。
🔄 ミニバイク(座って脚をぐるぐる回すタイプ)
正式名称はペダルエクササイザーとかフットペダルと呼ばれるもの。椅子に座ったまま、床に置いたペダルをくるくる回すやつです。
これ、手軽さという意味では最強クラスで、デスクの下に置いてテレワーク中に回せる。価格も安いものなら数千円からあります。
ただ正直に言うと、運動強度はかなり低いです。
脚を「回す」動作は、太ももの前側(大腿四頭筋)を少し使うくらいで、体幹や下半身全体への刺激はほとんどありません。血流を促すという意味では一定の効果がありますが、筋肉を維持・強化するという観点ではあまり期待できません。
「座りっぱなしよりはマシ」という位置づけが正直なところです。
■ 座って足踏みできる器具(シーテッドステッパー)
椅子に座ったまま、足を交互に踏み込む動きをする器具です。
ミニバイクより自然な「歩く」に近い動きなので、股関節や膝まわりの筋肉を少し多く使えます。高齢者のリハビリや、立つのがつらい方の運動としては有効です。
ただこれも、座った姿勢の限界があります。立って踏み込むときに比べて、脚にかかる体重がないので筋肉への刺激が弱くなります。心拍数もそこまで上がらないので、脂肪燃焼という意味では物足りない。
リハビリや体を慣らす段階としては良いけれど、運動習慣として続けていくには少し効果が薄いというのが正直なところです。
■ 座ってできるバランスボード・ステッパー系
最近は座ったままバランスをとる系の器具も増えてきました。体幹に刺激が入るという意味では面白い発想なんですが、「続けやすいか」という観点では難しい。
バランスをとることに集中しないといけないので、ながらでできない。しかも効果が目に見えにくいので、モチベーションが続きにくいです。
■ 正直に比べるとこうなります
座って使う器具に共通している弱点が実はひとつあって、それは「体重が脚にかからない」ことです。
立って運動するとき、脚には自分の体重がそのままかかります。その重さに抗って筋肉が動くから、筋肉への刺激が大きくなる。座ってしまうと、その体重分の負荷がなくなります。
脂肪燃焼・筋肉維持・代謝アップという観点では、立って動く方が圧倒的に効率がいいというのが現実です。
■ じゃあ座り器具は意味がないのか
そんなことはないです。
テレワーク中や、立つのがつらい日、体の調子が悪い日に「完全に止まらない」ための手段としては十分意味があります。
ただ、メインの運動として頼るには物足りないというのが正直なところです。