■寝ているだけで300kcal消費しています
人は寝ている間にも基礎代謝を続けて、一晩ぐっすり眠るだけで約300kcalを消費しているそうです。これはご飯約1.5杯分に相当して、同じエネルギーを消費するには約60分のジョギングが必要な量です。
「寝ているだけで60分ジョギングと同じ消費カロリー」というのは、なかなかインパクトがある数字だと思います。
■睡眠が浅いとこの消費量が3分の1になります
ここが知られていない話で。
深く眠れている人と眠りが途切れ途切れになっている人を比較すると、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量が約3分の1に減ってしまうそうです。成長ホルモンの分泌量が3分の1になれば、一晩に消費できるエネルギー量も同等に減少して、ぐっすり眠った場合の消費エネルギーが約300kcalのため、その3分の1は約100kcal。消費エネルギーに約200kcalもの差が生じることになります。
その差を1ヶ月分に換算すると、約6000kcalの差になります。脂肪1kgを燃やすのに必要なカロリーが約7200kcalと言われているので、睡眠の質だけで1ヶ月に1kg近くの差が出てくる計算になります。
■食欲まで変わってしまう話
さらに睡眠が浅い日が続くと、食欲まで変わってきます。
わずか2日間の寝不足でも、満腹感を伝えるレプチンというホルモンが約15%減少するというデータがあります。つまり、満腹センサーが壊れて食べ続けてしまう状態になります。
同時に食欲を増やすグレリンというホルモンが増えるので、「食べたのにまだ食べたい」という状態が起きやすくなります。
食事を気をつけているのに食欲が止まらない日が続いているとしたら、睡眠の質が関係していることがあります。
■インスリン抵抗性という意外な話
もうひとつ知っておいてほしいのが、寝不足によって細胞がインスリンに反応しにくくなる「インスリン抵抗性」が高まると、血液中の糖分がうまく処理されず脂肪として蓄えられやすくなるということです。
食事を気をつけて運動もしているのになかなか結果が出ないという方、睡眠の質を見直すだけで変わってくることがあります。