■汗は体温調節のための、大事な機能です
暑くなったとき、体は汗をかいて体温を下げようとします。汗が蒸発するときの気化熱で皮膚の表面を冷やす仕組みで、これが正常に機能しないと体内に熱がこもりやすくなります。
つまり汗をかきにくい体は、体温調節がうまくできない状態とも言えます。この夏の時期、熱中症リスクが上がるのはここに理由があります。
■汗をかきにくくなる最大の原因は、運動不足でした
汗腺は使わないとなまります。
日常的に体を動かしている人は汗腺が活発に機能して、じわっとしたサラサラな汗をかきやすくなります。一方で運動不足が続くと汗腺がさぼりがちになって、いざ暑くなったときに体全体でうまく汗をかけなくなります。
汗の研究を20年以上続けている専門家によると「汗を出す習慣があまりないと、だんだん汗が少なくなる」とのことです。年齢はあまり関係なく、普段どれだけ動いているかの方が汗のかきやすさに影響するそうです。
■「汗をかきにくい」と「一部だけ汗をかく」は違う話
汗腺がなまると面白い現象が起きます。
体全体でうまく汗をかけないので、一部の汗腺に負担が集中しやすくなります。「全体的には汗をかかないのに、なぜか脇だけ汗をかく」という状態は、これが原因のことがあるそうです。
■汗腺を鍛えるには、有酸素運動が効果的
激しい運動より、じわっと汗をかく程度の有酸素運動が汗腺を鍛えるのに向いています。急激に大量の汗をかくと汗腺がきちんと濾過できなくて、ベタついたにおいのある汗になりやすい。ゆっくりじわっと汗をかき続けることで、汗腺が正常に機能するようになっていきます。
「汗をかき慣れる」という習慣が、夏の熱中症対策としても、汗の質の改善としても、一番大事なことだということです。