■空腹には「本物」と「偽物」があります
本当の空腹とは、体がエネルギー不足になって食事を必要としている状態です。血糖値が下がってじわじわとお腹が空いてくる感覚で、何を食べてもいいという気持ちになります。
一方で偽物の空腹は、エネルギーが足りているのに「何か食べたい」という気持ちが生まれている状態です。
この2つを混同したまま食べ続けると、必要以上に食べてしまうことになります。
■偽物の空腹が生まれる理由
おいしそうな料理の写真や動画を見ると、お腹が空いていないのに食べたい気持ちが湧いてくることがありませんか。
これは食べ物の映像や香りが脳の食欲中枢を刺激して、空腹感を誘発しているからです。焼きたてのパンの香り、鮮やかなケーキの写真。視覚と嗅覚からの情報が強いと、実際の体の空腹状態とは関係なく食べたい欲求が生まれます。
おいしそうな食べ物を見たり思い浮かべたりしたときに食欲がわいてくる空腹は偽物で、五感などで過去の記憶が呼び起こされ、その結果起きた錯覚的な空腹感が偽物の空腹の正体だそうです。
SNSで食べ物の写真を見ていると食欲が出てくるのは、まさにこの仕組みが働いています。
■ストレスと退屈も、偽物の空腹を生みます
食後すぐに「また何か食べたい」という感覚になるとき、ストレスや気持ちの不安定さが原因になっていることが多いです。
ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが増えて、甘いものや脂っこいものへの欲求が高まります。また退屈や暇な時間があると「口寂しい」という感覚から食べてしまうことがあります。
「お腹がすいた気がする」と感じたとき、実はストレスや暇が原因だったというパターンは意外と多いです。
■本物の空腹と偽物の空腹の見分け方
食べてから3〜4時間以上経っているかどうか。本物の空腹は食後3〜4時間後くらいから徐々に感じ始めます。
何でもいいから食べたいと思うかどうか。本物の空腹はおにぎりでも野菜でも何でもいいという気持ちになります。偽物の空腹は「あのお菓子が食べたい」「チョコが食べたい」という特定のものへの欲求が強いです。
食べる前に水を一杯飲んでみる。喉の渇きと空腹を脳が混同することがあって、水を飲むだけで空腹感が落ち着くことがあります。
■運動すると偽物の空腹が落ち着きます
軽い運動をすると食欲を抑えるホルモンが分泌されて、食欲が治まりやすくなることが科学的にわかっています。
「何か食べたいな」という気持ちが出てきたとき、まずステッパーに5分だけ乗ってみる。それだけで偽物の空腹が落ち着いて、食べずに済むことがあります。
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