■トレーナーが言っていることは正しいのか
結論から言うと、ジムでの筋トレにおいてはほぼ正しいと思います。
筋トレで成果を出すためには「ターゲットとなる筋肉を意識して動かす」というマインドマッスルコネクションが重要で、スマホを見ながらだとこの集中が途切れやすくなります。
ベンチプレスやスクワットなど、フォームが崩れると怪我につながる種目では特にスマホを見ながらというのは危険でもあります。
さらにセット間の休憩時間にスマホを見ていると休憩が長くなりすぎて、筋肉への刺激の効率が落ちるというデータもあります。
ジムでの筋トレとスマホは相性が悪いというのは、科学的に見ても正しいということです。
■でも「ながら運動」は別の話です
ここが今日一番伝えたいことで、ジムでの筋トレの話とステッパーなどのながら有酸素運動は根本的に目的が違います。
筋トレは「狙った筋肉に最大限の刺激を入れる」ことが目的なので集中が必要です。一方でステッパーのような低〜中強度の有酸素運動は「一定時間動き続けること」が目的なので、集中よりも継続の方が重要になります。
ここに面白いデータがあって、有酸素運動中にテレビや動画を見ている人は見ていない人より平均で約30〜50%長く運動を続けられるという研究があります。つまりながら運動は「成果を下げる」のではなくて「継続時間を増やす」という意味で効果的ということです。
■「知覚的努力感」という概念で説明できます
運動中にどれだけしんどいと感じるかを「知覚的努力感」と呼びますが、同じ強度の運動でもテレビを見ながらの方がこの知覚的努力感が低くなることがわかっています。
しんどさを感じにくい状態で動き続けられるということは、結果的に総運動量が増えるということです。「意識を分散させる」ことが有酸素運動においては継続のメリットになるということです。
■ただし有酸素運動にも「ながら」が向かない場面があります
全部がながらでいいかというと、、
ステッパーで負荷を上げてゆっくり踏む筋トレ寄りの乗り方をするときや、インターバルで強弱をつける乗り方をするときは、ある程度体への意識を向けた方が効果が高くなります。
「今日は脂肪燃焼メインで乗る日」はながら運動で十分で、「今日は負荷を上げてしっかり効かせたい日」は少し体に意識を向ける、という使い分けが理想的だと思っています。
■結論:運動の種類によって正解が変わります
ジムでの筋トレ→スマホを見ながらは成果が落ちる可能性が高い
ステッパーなどの有酸素運動→ながらの方が継続時間が増えて総運動量が上がりやすい
トレーナーの言っていることは筋トレの文脈では正しくて、でもそれをすべての運動に当てはめると「ながら運動」の良さを否定することになってしまいます。
自分に合った運動の種類と、その運動に合った向き合い方をするのが一番大事ということです。
本日も読んで頂き、ありがとうございました!