■夏に基礎代謝が落ちる、意外な理由
人間の体は体温を一定に保つために常にエネルギーを使っています。
冬は外気温が低いので、体温を維持するために多くのエネルギーが必要になります。一方で夏は外気温が高いので、体温維持にかかるエネルギーが少なくて済んでしまいます。
つまり冬の方が、何もしなくても体がエネルギーを使っている状態なんです。夏は体温維持のコストが下がるぶん、基礎代謝が落ちやすくなります。
「夏は汗をかくから痩せやすい」というイメージとはまったく逆の話で、これを知ったときはかなり意外でした。
■汗をかいても、脂肪は燃えていません
夏に外を歩くと大量に汗をかいて「今日はよく動いた」という感覚になりやすいですが、汗は体温調節のために出ている水分で、脂肪が燃えたサインではありません。
体重計の数字が減るのは事実ですが、それは水分が抜けただけで、水を飲めばすぐ戻ります。
■炎天下の屋外運動が、脂肪燃焼効率を下げる理由
有酸素運動で脂肪が燃えやすくなる心拍数の範囲を「脂肪燃焼ゾーン」と呼びます。最大心拍数の60〜70%程度が脂肪燃焼に最も効率がいい範囲とされています。
ところが暑い中で運動すると、体温を下げようとする体温調節のために余分なエネルギーが使われて、心拍数が脂肪燃焼ゾーンより高くなりすぎてしまうことがあります。心拍数が上がりすぎると脂肪ではなく糖質を優先して燃やすモードに切り替わるので、頑張って動いているのに脂肪燃焼の効率が落ちてしまうことがあります。
■さらに夏の屋外運動を痩せにくくする要素があります
暑い中で運動すると汗と一緒に脂肪の代謝に必要なビタミンやミネラルも失われます。これらが不足すると脂肪が効率よく代謝されにくくなります。
さらに激しい運動の後は食欲が増えやすくなって、アイスや冷たい飲み物など糖質の多いもので補給してしまいがちです。運動した分を食事で帳消しにしてしまうパターン、夏に多いんですよね。