■気温が「微妙」な時期が一番眠りにくい理由
人間がぐっすり眠るには「深部体温が下がること」が必要です。
眠るとき、体は手足から熱を放散して深部体温を下げようとします。この体温低下がスムーズにできると、深い眠りに入りやすくなります。
真夏は暑くて眠れないイメージがありますが、実は体が慣れてきます。問題は今の時期のような「昼は暑いけど夜は寒い」という気温差が大きい季節です。
昼間に気温が上がって体が「暑い」と認識すると、夜になっても体温調節のスイッチがうまく切り替わらないことがあります。さらに夜中に気温が下がると今度は体温を保とうとして、深部体温が下がりにくくなる。布団を被ったり外したりするのは、体が体温調節に迷っているサインなんです。
■夢をはっきり覚えているのは熟睡できていないサイン
夢をはっきり覚えているとき、実は眠りが浅い状態です。
夢を見るのはレム睡眠という浅い眠りの段階で、深い眠り(ノンレム睡眠)のときは夢を見ていてもほとんど覚えていません。夢の内容をはっきり覚えているということは、深い眠りに十分入れていなかったということです。
私も昨日まさにこれで、起きたときに「あ、熟睡できてないな」という感覚がありました。
■睡眠の質が落ちると、体にどんな影響が出るのか
睡眠が浅い日が続くと、体にじわじわと影響が出てきます。
食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減って、食欲を増やすホルモン(グレリン)が増えるので食べすぎやすくなります。コルチゾール(ストレスホルモン)が上がって脂肪が蓄積しやすくなる。筋肉の回復が遅くなって、運動の効果が出にくくなる。
つまり「昨夜眠れなかった」というのは、ダイエットや運動の効果にも直接影響してくる話なんですよね。
■運動と睡眠の深い関係
ここから面白い話があって。
有酸素運動を続けている人は睡眠の質が上がりやすいというデータがあります。運動によって深部体温が一時的に上がり、その後下がる過程がスムーズな入眠につながるからです。
ただタイミングが大事で、就寝直前の激しい運動は逆効果になることがあります。交感神経が優位になって体が興奮状態になるので、眠れなくなる原因になりかねません。
理想は就寝2〜3時間前までに軽い有酸素運動を終わらせること。ヘブンリーステッパーのような低〜中強度の運動は、この「ちょうどいい刺激」として睡眠の質を改善しやすいです。夕食後に10〜15分乗って、お風呂に入って、というルーティンが実は一番眠りやすい流れだったりします。