■40代以降に「なんか変わった」が加速する理由
体重は同じなのに体型が変わる。これ、40代以降に特に多くなる現象で、ちゃんと理由があります。
ひとつは筋肉が脂肪に置き換わっていくからです。
筋肉と脂肪は同じ重さでも、体積が全然違います。脂肪は筋肉の約1.2倍の体積があるので、体重が変わらなくても体型はゆるんでいく。「体重は変わっていないのにサイズが上がった」というのは、筋肉が落ちて脂肪が増えているサインです。
もうひとつは重力に逆らう力が弱くなるからです。
筋肉には皮膚や脂肪を支える役割があります。筋肉量が落ちると、体のいろんな部分が重力に負けて下がりやすくなる。シルエットが変わったように見えるのは、このせいでもあります。
■気持ちにも響くのは、なぜか
体型が変わることって、見た目の問題だけじゃなくて、なんか気持ちにも響きますよね。
「老けた」とか「だらしなくなった」とか、自分へのイメージが変わってしまう感覚。鏡を見るのが少し億劫になったり、去年着ていた服を避けるようになったり。
これ、サボっていたからじゃないんです。40代以降の体は、何もしなければ自然にそうなっていく仕組みになっているだけで、あなたのせいじゃない。
エストロゲンが減少すると脂肪の分布が変わって、お腹まわりや二の腕につきやすくなります。成長ホルモンが減ると筋肉の修復が遅くなって、じわじわと筋肉量が落ちていく。これは意志や生活習慣とは別の、ホルモンの変化による体の自然な流れです。
■じゃあどうすればいいのか。面白いデータがあります
ここからが少し面白い話で。
「40代から運動を始めた人」と「20代から運動を続けていた人」を比べた研究があるんですが、筋肉の維持という観点では、始めた時期よりも「続けたかどうか」の方が重要という結果が出ています。
つまり今から始めた人でも、続ければちゃんと変わるということです。
さらに面白いのが、筋肉は脂肪より先に変化が出やすいこと。体重や見た目が変わる前に、「なんか体が軽い」「疲れにくくなった」という内側の変化が先に来ます。
半袖を着て「なんか去年と違う」と感じた感覚、これが実は体を変えるための一番強いモチベーションになります。鏡を見て感じた違和感を、エネルギーに変えてほしいんです。